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ペタシャムリボンについて

現代では、ペタシャムリボンは帽子のリボンやファッションアイテムの装飾としてはもちろん、手芸やDIYの素材としても幅広く活用されています。ギフトラッピングやインテリアデザインの分野では、高級感のある演出ができることから、結婚式やイベントの装飾にも多用されています。また、最近ではエコフレンドリーな素材のものや、オーガニックコットン製のペタシャムリボンも登場し、環境に配慮した製品としての価値も高まっています。

ペタシャムリボンとは


ペタシャムリボンとは、表面に細かい横畝(よこうね)がある織り方のリボンの一種で、柔軟性と耐久性に優れた特徴を持っています。グログランリボンと見た目が似ていますが、ペタシャムリボンはよりしなやかでカーブに沿いやすく、帽子の縁取りやウエストベルト、ギフトラッピングなどに多く用いられます。特に、帽子の内側に使われることが多く、頭の形にフィットしやすいことから高級な帽子の仕立てには欠かせない素材となっています。

ペタシャムリボンの由来

ペタシャム(Petersham)という名称には、特に由来はないようですが、フランス語に由来するとする説があります。また、男性用コートに用いられる厚いウール地のことをピーターシャムと呼びます。イギリスに19世紀のヨーロッパで帽子の補強材や衣服の装飾として広まりました。当時の貴族や上流階級のファッションに取り入れられ、ドレスやジャケットの縁飾りとしても活用されていた記録があります。

ペタシャムリボンの歴史

ペタシャムリボンの歴史は、19世紀のヨーロッパに遡ります。当初は主に帽子の内側に使用される補強用の素材として普及しました。特に、イギリスやフランスでは上流階級の帽子文化が発展し、装飾性と実用性を兼ね備えたペタシャムリボンが不可欠な存在となりました。


帽子の縁取りに使用すると、しなやかにカーブに沿いながらもしっかりと形を保つため、高級なフェルトハットやストローハットの仕立てに最適だったのです。また、当時の仕立て職人たちは、ペタシャムリボンの適度な硬さを活かし、帽子のサイズ調整や補強材としても活用していました。


19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ペタシャムリボンの用途はさらに広がり、ドレスやジャケットの縁飾り、軍服の装飾にも採用されるようになりました。特に、フランスやイギリスの軍服では、肩章や装飾的な縁取りとして利用されることが増え、機能性と美しさを兼ね備えた素材としての評価が確立されました。


この頃には、シルク製のものが多く流通しており、高級な衣服に用いられていましたが、やがて産業革命による織物技術の進化に伴い、綿や合成繊維を使用したペタシャムリボンも生産されるようになりました。



20世紀に入ると、工業技術の発展によってペタシャムリボンの生産は効率化され、価格が下がったことで一般市場にも広がりました。この頃から、手芸や衣類の装飾に加え、ギフトラッピングやカーテン、家具の装飾など、日常生活に取り入れられる機会が増えていきました。


特に、1930〜1950年代のファッションでは、ペタシャムリボンを使ったベルトやリボンタイが流行し、レディースファッションのアクセントとして広く親しまれるようになりました。


1960年代以降、合成繊維の普及により、ナイロンやポリエステル製のペタシャムリボンが一般的になり、耐久性や発色の良さが向上しました。これにより、ファッション用途だけでなく、工業製品や広告デザインの分野でも使用されるようになります。


また、手芸市場の発展とともに、家庭向けのクラフト素材としても人気が高まりました。1970年代以降には、ギフトラッピングの装飾用リボンとしても広く流通し、現在では高級感のあるラッピングアイテムとして定番化しています。


その後、ペタシャムリボンは工業技術の発展とともに生産が安定し、一般の人々にも広く使用されるようになりました。現代では、帽子のリボンや装飾用途だけでなく、手芸、ギフトラッピング、インテリアのデザインにも活用され、多彩な用途を持つ素材として親しまれています。

ペタシャムリボンの特徴


ペタリボンで作った髪留め

このリボンの魅力は、単に装飾性が高いだけでなく、実用性にも優れている点にあります。グログランリボンと比べるとやや薄手で柔軟なため、カーブや折り曲げがしやすく、型崩れしにくい特性を持っています。これにより、布製品の補強や装飾に最適で、特にクラフトや洋裁の分野では重宝されています。歴史的にも実用性と美しさを兼ね備えたリボンとして進化を遂げており、現在も多くのシーンで活躍しています。


ペタシャムリボンについてよくある質問

おしゃれに取り入れた方が良いシーズンはありますか?

ペタシャムリボン自体に特定の「シーズン」があるわけではありませんが、用途によって季節ごとの使われ方に違いがあります。下記にまとめましたので、ご覧ください。

春・夏シーズン

春夏のファッションでは、軽やかでエレガントな印象を演出するために、ペタシャムリボンが多く使われます。特に ストローハット(麦わら帽子) の装飾として人気があり、リボンを巻くことで上品なアクセントを加えることができます。また、明るめのカラー(パステルカラーや白、ベージュなど)が好まれ、リゾートウェアやワンピースのウエストベルトとしても活用されることが多いです。ギフトラッピングにおいても、爽やかで清涼感のあるイメージを演出するため、春夏の贈り物には淡いブルーやピンク、ミントグリーンなどの色がよく使われます。

秋・冬シーズン

秋冬になると、ペタシャムリボンは フェルトハットやウール素材の帽子 の装飾として活躍します。特にダークカラー(ネイビー、ボルドー、ダークグリーン、ブラック)が人気で、シックでクラシカルな雰囲気を作り出します。また、冬のファッションアイテムとして、コートやジャケットのウエストベルト、バッグの装飾にも使用されることがあります。クリスマスシーズンには、ギフトラッピング用として深みのある赤やゴールド系のペタシャムリボンが多く選ばれ、高級感のある仕上がりにするのに適しています。

通年使用

ペタシャムリボンは通年使用できる素材であり、特に手芸やクラフト用途では季節を問わず人気があります。ヘアアクセサリーやカチューシャ、小物のデコレーションとしても使われ、カラーやデザインを変えることで季節感を演出できます。またお子様向けとしてはかわいい印象を与えることができると思います。


インテリア用途では、カーテンやクッションの縁取り、家具の装飾などに使われ、季節に応じた模様替えのアクセントとしても活躍します。

このように、ペタシャムリボンには特定のシーズンはないものの、使用用途やカラーによって季節ごとのトレンドや適した使い方があるといえます。


ペタシャムとグログランの違いは?

ペタシャムリボンとグログランリボンの一番大きな違いは横畝と端の部分が凸凹しているかどうかという点です。以下にて比較していますのでご覧ください。


ペタシャムリボンをお探しの方は下記URLをご覧ください。


その他リボン全般商品をご覧になりたい方は、通販サイトにてご覧いただくことが可能です。手芸用、服飾用、包装用などさまざまなリボンを扱う専門店のECサイトです。



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